実際に働いている人の声

介護に必要なことが学べる

ユニットリーダーとして働くAさん

ユニットリーダーとして働くAさん

特別養護老人ホームに併設しているショートステイでユニットリーダーとして働くAさんは、スタッフみんなと協力しながら理想の介護を追求しています。Aさんたちが目指しているのは自宅で過ごしているようなアットホームなサービスです。コミュニケーションを大切にしているので積極的に話しかけ、レクリエーションや体操など同じ空間で多くの人が一緒に過ごせるように工夫しています。
Aさんが日々注意しているのは情報共有の徹底です。入所者の利用期間は様々です。毎日状況が変わるため、1人ひとりの状態をスタッフ全員が把握できるように、スタッフ同士のコミュニケーションにも気を配っています。そのおかげでチームワークが良くなり、率直に意見を述べられる関係を築くことができました。

ショートステイで働く難しさを感じているBさん

元々、特別養護老人ホームで働いていたBさんはショートステイに異動になり、入所者の身体介護や送迎を中心とした業務に携わっています。ショートステイは特別養護老人ホームに比べて要介護度が低い人が多いので身体介護の割合はそれほど多くありません。そのため、積極的に話しかけてコミュニケーションを取るように心がけています。世代の違う高齢者と会話しているうちに、改めて気づくことも多く、日々新鮮な気持ちを味わっているようです。異動して驚いたのは元気な人が大半なのでレクリエーションの時間が多いことだそうです。レクリエーションを楽しみにしている入所者も多いのでBさんも一生懸命取り組んでいますが、入所者の皆さんに楽しんでもらうレクリエーションを企画し実施するのは非常に大変です。「どうすれば喜んでもらえるようなレクリエーションができるのか」とショートステイならではの難しさを実感しているそうです。

終末期を迎えた入所者と接したCさん

ショートステイを利用しているのは在宅介護を基本としている人たちです。要介護度が低い人が多いのですが、「どのような入所者も受け入れる」という特性もあるため、病気で終末期を迎え、自宅で療養している人が利用する場合もあります。Cさんが担当したのは末期がんで余生を在宅で過ごしている人でした。高齢者はがんの進行が速いのですが、ショートステイに訪れたのは余命1ヶ月と伝えられた後だったそうです。いつどうなってもおかしくはない状態だったので、会うスタッフ全員に「今日もありがとう。明日この世を去るかもしれないから今のうちに伝えておきます」と毎日お礼を言っていました。その後、自宅で息を引き取られましたが、ショートステイで過ごした日々を大切に思っていたらしく、後日家族から感謝の言葉をいただいたそうです。元気な高齢者が多い中、終末期を迎えた人の最期の大切な時期を一緒に過ごし介護できたことはCさんによってかけがえのない良い経験となりました。

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