事前の準備や確認が必要
利用する前に確認しておこう
持ち物には記名する
ショートステイには入所者が他にもいるため、持ち物には必ず記名しておかなければなりません。宿泊するのに必要な持ち物はもちろんですが、毎日服薬している薬など「すべての持ち物」に記名しなければならないのです。施設ごとにルールが設定されているので事前に確認しておくと間違いはないでしょう。準備する家族にとっては大変な作業ですが、集団で暮らすための最低限のルールを守らなければ施設側が困ってしまうことになります。特に薬は命に直結するものです。面識のないスタッフが服薬を介助する場合もあるため、入所者を預かる施設側は間違いが起きないように慎重に対応しているのです。誰が見ても分かるように記入しておきましょう。また、服薬時に注意すべき点がある場合はメモに一言添えておきましょう。
スタッフの認識を合わせておく
緊急時や困ったことが起きた場合はどのように対応するのか、家族と施設側、双方の認識を合わせておきましょう。例えば、要介護者が施設で転んでしまった時は夜中であってもすぐに連絡をする、ご飯を食べない時の様子を見守るライン、など些細なことでもしっかりと話し合っておくとトラブルに発展することはありません。ショートステイのスタッフは介護のプロばかりですが、普段からその入所者と接しているわけではありません。面識のない人もたくさんいるので家庭内の事情がよく分からないのです。事前にしっかり話し合っておきましょう。
ショートステイの選び方
年々需要が高まっていることもありショートステイの数は急激に増えていますが、施設ごとに特色が異なるので、要介護者の状態に合った施設を選ぶことが大切です。状態が安定し、日常生活の介助だけで十分な状態なら短期入所介護施設を、医療ケアやリハビリが必要なら短期入所療養介護を選びましょう。また、施設のタイプによって費用も異なるため、単独型と併設型、どちらを選ぶのかも重要なポイントです。
事前に見学しておく
施設のホームページやパンフレットなどでもある程度は確認できますが、実際の様子は分かりません。実際に足を運んで、施設やそこで働くスタッフの雰囲気、他の入所者の様子などを確認しましょう。その際に、スタッフが入所者とどのようにコミュニケーションを取っているのか、部屋や共同スペースは清潔かどうか、お酒やたばこなどの嗜好品は持ち込めるのか、も一緒に確認しておきましょう。どの施設でも見学は随時行っていますが、施設内の様子が分かりやすいのは昼食時です。食事の介助は入所者のペースに合わせて行いますが、人手不足な施設や雰囲気が悪い施設は入所者ではなくスタッフのペースに合わせて行っている場合があります。そのような施設では快適に過ごすことはできません。どのように介助しているのかしっかり確認しましょう。