罪悪感を抱く必要はない

在宅介護を見直す良いきっかけになる

ショートステイを拒否する人もいる

ショートステイを拒否する人もいる

在宅介護は介護と家事や育児、仕事を両立しなければならないため介護疲れを起こす人が増えています。そういった人にとってショートステイは頼りになる存在ですが、ショートステイ自体を拒否する要介護者がいる家庭では利用することに罪悪感を抱く人もいます。施設に到着してから「無理矢理連れてこられた」と介護スタッフに不満を言う要介護者もいますが、本当に家族が介護に疲れて倒れそうになっているのに自宅でそのまま介護してもらいたいと思っているのでしょうか。もしかしたら近くに信頼できる家族がいることに依存しているだけの可能性もあります。

飽きないために色々工夫している

短期間とは言え、施設に入所して必要な介護サービスが受けられるとあってショートステイを老人ホームと同じように考えている人も少なくありません。特別養護老人ホームなどの施設に併設しているタイプのショートステイでは、入居している人と同じ施設を利用することになりますが、スタッフはショートステイの人に対して入居している人と同じようには接していません。「本来過ごす場所は自宅であって施設には一時的に来ているだけ」と思いながら接しているため、食事の際などはテーブルを分けているのです。
ただし、一時的とは言え入所している間は快適に過ごしてもらうように様々な工夫を行っています。老人ホームは暗くて陰気だ、というイメージを持っている人もいますが、最近の老人ホームは明るく開放的です。働いているスタッフも朗らかな人が多く、入居者が楽しんでくれるように色々工夫しているので、「実際に利用してみたらイメージが変わった」と言う人も少なくありません。

疲労困憊で倒れる前に

介護疲れは知らないうちに溜まっていきます。まだ大丈夫だと思ってもいきなり限界がきて倒れてしまう可能性もあります。そうなってからでは遅いため、家族が疲労困憊している様子が見受けられる場合は半ば強引にでもショートステイに移動してもらう緊急対応を取るケースもあります。
要介護者が嫌がっている場合は罪悪感を抱いてしまう介護者もいますが、罪の意識を感じる必要はまったくありません。今後の在宅介護のことを考え、安心して体を休めることを優先しましょう。「自分が少し我慢すれば大切な家族の具合が良くなる」と分かればしぶしぶでも重い腰を上げてくれるはずです。心配は尽きないかもしれませんが、施設にいるのは介護のプロばかりです。要介護者の気持ちに寄り添って接してくれるので警戒心は徐々に薄れていき、ショートステイでの時間を楽しんで過ごしてくれるはずです。

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